【2023記録】得点圏で被本塁打０は山本由伸と山﨑伊織の２人だけ！

プロ３年目の山崎伊が昨年の５勝から勝ち星を大きく増やし、自身初の２ケタとなる１０勝。チームでは戸郷（１２勝）と２人が２ケタ勝利を挙げ、２２年の戸郷（１２勝）、菅野（１０勝）に続いて２年連続の複数２ケタ勝利とした。

　山崎伊の勝負強さは得点圏被打率に表れる。両リーグの規定投球回到達者２１人で得点圏に走者を置いての被打率は．１６８（１０１打数１７安打）で、山本（オ）の．１４７に次ぐ２位の数字（セトップ）だ。山崎伊の走者別の被打率は


走　者　打―安　　被打率
一　塁　８３―２７．３２５
二　塁　４１―４　．０９８
一二塁　２２―２　．０９１
三　塁　１０―６　．６００
一三塁　１１―１　．０９１
二三塁　１２―１　．０８３
満　塁　５―３　　．６００


　で、二塁、一二塁、一三塁、二三塁の４パターンで１割を切っている。また、得点圏での被本塁打０は山本と２人だけ。山崎伊は多くのピンチをかいくぐった。

　▼…巨人は開幕カードの中日戦を●○○で勝ち越し。１３年以降の開幕カードは

１３年広○△○
１４年神○●○
１５年Ｄ○●○
１６年ヤ○○○
１７年中○○○
１８年神●○○
１９年広●○○
２０年神○○○
２１年Ｄ○○△
２２年中○○●
２３年中●○○

と、１１年連続勝ち越し。２リーグ制となった５０年以降で７４カード中４８カードで勝ち越しており、これまでは５３～５７年、８６～９０年の５年連続が最多だったが、すでに球団記録を大きく更新している。

　▼…巨人は今季、ＤｅＮＡに３、ヤクルト、阪神、中日にそれぞれ１の計６度の０―１敗戦。６０、６４、６８、８８、１７年に次いで６度目の球団ワーストタイ。

　▼…戸郷が５月９日に佐野（Ｄ）、同３１日に岡（ロ）、６月３０日に近本（神）と、計３本の初回先頭打者本塁打を被弾し、●●●とすべて敗れた。巨人の投手で１シーズンに３本以上先頭打者本塁打被弾は５５年大友工司（３）、６５年中村稔（３）、７６年堀内恒夫（３）、０４年上原浩治（４）に次いで５人目。

　▼…戸郷は水曜日に５試合登板し、５勝０敗と勝率１０割。デビューから同一曜日に５勝以上は２１年土曜（５勝５敗）、２２年火曜（５勝３敗）に次いで３度目だが、無敗での５勝は初。

　▼…オコエ、広岡、丸、坂本、ブリンソンの５人が初回先頭打者本塁打をマーク。同一シーズンでは、１４年まで８度記録した３人が最多だったが、そこから一気に２人増えて、球団新の５人となった。

　▼…岡本和は両リーグで唯一の４０本塁打超えで、４１本。セの選手で両リーグ唯一の４０本超えは１６年の筒香嘉智（Ｄ）以来６人目。岡本和は４１本のうち６８．３％にあたる２８本がソロ。過去の５人で最もソロの割合が高かった筒香（４４本中２７本）の６１．４％超えとなった。

　▼…大城卓が中野（神）、中村（ヤ）と並び最多の２１犠打。捕手でセ最多犠打は中村と並んで初だ。球団の捕手ではこれまで小林が１６、１７年にマークした１９が最多だったが、それも塗り替えた。

　▼…新人の門脇は規定打席にこそ達しなかったが、　１２６試合に出場。オールスター以降の後半戦に限れば、後半戦の規定打席（後半戦の試合数×３．１で、巨人の場合は１８６打席以上）を満たした選手の中で佐藤輝（神）の．３２１、小園（広）の．３２０３に次ぐ３位の．３２０２だった。

　▼…ブリンソンが４月４日のＤｅＮＡ戦で５安打、ウォーカーが６月７日のオリックス戦で５安打。２リーグ制以降の外国人登録選手が、１シーズンに２人１試合５安打以上をマークするのは球団史上初。

　▼…丸が６月８日のオリックス戦の延長１０回に代打満塁本塁打。代打満塁本塁打は広島時代の１３年５月１２日中日戦でもマークしており、１０年ぶり２本目。２球団で代打満塁本塁打をマークしたのは吉田勝豊（６２年東映、６７年巨）、正垣宏倫（７３年阪急、７７年広）、江島巧（７０年中、８２年ロ）、山本功児（７８年巨、８７年ロ）、江藤智（９０年広、００年巨）に次いで史上６人目。

　▼…丸が５月４日のヤクルト戦でカウント３―０からサヨナラ本塁打を放った。セでは７０年のミラー（中）、７５年の長田幸雄（大洋）に次いで４８年ぶり３度目。

　▼…ウォーカー、大城卓、中田翔が各２本、岸田、長野、ブリンソン、丸が各１本とシーズンで計１０本の代打本塁打。シーズンの代打本塁打２ケタは８４、０３年（１１本）、７６、９５年（１０本）に次いで球団５度目。（恩田　諭）

https://news.yahoo.co.jp/articles/d1809fbe079d4ade7d47d6fa37a6aee9e89a0ba9