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阿部巨人新体制で注目集める正捕手問題
2023年10月26日 14:49
抜粋
V奪回への最大の課題とされる投手陣の立て直しのために即戦力右腕獲得を狙う巨人。また投手陣を支える正捕手争いも来季は熱いバトルがくり広げられそうだ。
今月21日に阿部監督が出演した「Going!Sports&News」(日本テレビ系列)の中で自身の後継者となる捕手について聞かれると「僕の後継者は別にいらないと思っている」とした上で、「大城卓三、岸田行倫、小林誠司、山瀬慎之助それぞれ個々で持ってるいいものがあるのでその色を出していってほしい」と個々の捕手への期待を熱く語るシーンがあった。
自身の現役時代は球界屈指の「強打の捕手」として存在感を発揮した。〝後継者〟とすると重責もかかるとあって、あくまでそれぞれの個性、良いところを発揮してほしいと願っているが、名前をあげられた捕手の中で、特に飛躍が期待されるのは来季高卒5年目シーズンを迎える山瀬慎之助捕手にもある。
〝令和の慎之助〟の愛称で知られ、強肩強打が持ち味。今季一軍出場はわずか5試合に終わったが、山瀬が鮮烈な印象を残したのは昨年6月10日、プロ初スタメンマスクをかぶった楽天戦(楽天生命パーク)だった。エース戸郷翔征とバッテリーを組み、楽天打線を4安打9奪三振1失点と封じ込め、思い切ったリードで戸郷にとってキャリア初となる完投勝利をアシストしたのだ。このとき戸郷は「山瀬の(リードの)おかげ」と感謝の言葉を惜しまなかった。
阿部監督は来季の捕手体制に関しては、1人で130試合前後出るのが理想とした上で「相手を惑わすというか、(相手球団に)データをあげないということを考えたらキャッチャーを変えるのも面白いのかなと思う」と、シチュエーションに応じての複数起用を匂わせる発言もあった。
今季はWBCにも出場した大城卓三が134試合に出場、自己最多の16本塁打をマークするなど主戦捕手として活躍。第二捕手には6月の阪神戦でサヨナラホームランも放つなど、岸田行倫が46試合出場と続いた。一方、ベテランの小林誠司は21試合出場、打率・125。課題の打撃がネックとなり、出場機会を減らしている現状はある。
目指す投手陣再建のためには、阿部監督が現役時代、投手陣をしっかりリードし、黄金時代を築いたようにしっかりした扇の要が欠かせない。正捕手争いもチーム浮上の大事なポイントとなりそうだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/de1fab31ef73c53eccfe9bd1e5711876656f9676
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